大学院の演習で横光利一の「頭ならびに腹」と「蝿」をやりました。
そもそも新感覚派の「新感覚」とは何が「新感覚」なのか?というところから始めて、作品を読みながら、横光は近代になってもたらされた<身体>や<時間>の制度、ひいては西洋文化を批判していたのではないか、それが故に<反西洋=日本>という図式の中で戦争協力に走ったのではないかといったことを議論しました(・・・議論というよりは前田先生に教わってばかりですが・・・)。
いろいろ論文も読んでみましたが、横光のそういった側面に触れていたものは見当たりませんでした。もし、そういった点で触れられている論文があれば教えて頂きたいと思います。
今週は葉山嘉樹の「淫売婦」をやります。
毎週ひとり(登録している受講生は僕だけなので・・・。実際は現場から派遣されている先生が2名オブザーバーの形で受けておられます。)でレジュメを作って発表しているので大変ではありますが、いい勉強の機会だと思ってなんとかやっているところです。
11月は国語教育学会(岡山)と社会文学会(富山)に参加します。
本格的な学会への参加はこれが初めてですので楽しみにいています。
同じ年代の学生がどんな研究をしているか、特に気になるところです。いろいろ刺激を受けたいと思っています。
宮崎もずいぶん寒くなってきました。
皆様、風邪など召されませぬようご自愛くださいませ。
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